2月下旬の朝刊に、府中町にある中学校が4階から3階へ減築されるという記事が載っていました。現在4階建ての最上部をカットして3階にするというもの。あまり耳慣れない言葉がずっと気になっていましたが、設計活動に携わる身としては興味があります。減築の理由は明白であり、説明するまでもありません。記事では決定ではないとありましたが、今後広まっていくかもしれません。
これまで増築をしていくことが主流であったのに、お金をかけて小さくするという感覚は新時代の香りです。それは坪単価いくらではなく、必要な分だけの空間に思いを込める。こういう感覚が今の日本に合っている気がします。聞けば東京オリンピックの施設も開催後は減築してコンパクトにする案が複数あるとか。
耐震性も重量が軽くなるわけですから当然UP。時代感覚としてもいいなあと思います。市役所の窓にたくさんの補強ブレース(×印)が見えていると時代遅れになるのは、すぐそこかもしれません。