避難とはなかなか難しい

いまだに西日本豪雨の爪痕を大きく残していますが、徐々に前向きになっています。

紫陽花もすっかり枯れてしまいました。

 

 

 

 

 

普段我々の生活の中では色んなものに守られて生きているわけですが、大半の時間が平常のなかで、急にただいま非常時であると知らされても、まず逃げようとは思いませんでした。

 

 

きっと大丈夫、自分の身には災害なんて起こりえないと思ってしまいます。

 

 

認識までに時間がかかるのです。

 

しかし近所の高齢の方と話しすると、自分は足も弱くなって怖いのいざという時は避難すると決めていたとおっしゃっていました。実際に早い時間に家を出られていたそうです。

 

 

 

 

人間は目の前に起こっていることに対応しようとするものです。

 

土砂が敷地内に入ってくるとまずは何とかしてそれを止めようとしてしまうのです。

 

 

結果的にそれは無意味になってしまうのですが、その時は必死で行動しているのです。

 

 

そして自分たちの抵抗は自然の大きな力に対してかなり弱いと悟った時、せっかく自分たちが作ってきた生活(家)を捨てて逃げなくてはならない。

 

 

 

その決断は絶望的に感じるわけです。

 

 

その避難でさえかなり遅い時間帯での決断だったので、さらなる土砂に巻き込まれていればなぜそんな時間に移動したのかということになっていたわけです。

 

 

なんにしても物資と心の準備が不足していたと痛感しています。

 

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