故遠藤楽先生と一緒に廻ったものです。F・L・ライト設計の建物へはシカゴからバスで延々と向かいました。車を降りても、わかりにくい場所にあるためにかなり手前から歩くのですが、その間にもどんどん期待は膨らむばかり。その白い壁が見えたときは疲れも吹き飛びました。
多くの観光客が訪れてキャンティ(片持ち)の床が傾き始めたらしく補強工事準備中でした。
室内にも日本から持ち帰った調度品があり、石との風情も整えられて(和室のそれとは違いますが)いました。大きな空間では無いですが密度が濃く、部屋の隅々まで注意が行き届いている。技術者の創意工夫と情熱を感じました。
かなり手前から歩きます。途中に売店などがありました。
やっと建物が見えました。
玄関入口付近。庇の左端を木が貫通している?
庇の間を1本の木が貫通しているところ。理由がわかり納得。竣工当時の写真をみるともっと大きな木だったようです。
階段を下りれば川の流れを感じることができる。
屋根の庇 結構出てる。
写真を撮りやすいように広場になっていた場所から1枚。やはりこの角度はカッコいい。
朝早くに着いて本来の開館時間よりも前に入場させてもらったとメモしています。流石は遠藤先生です。しかし、このようなロケーションに建築しようとしただけでもおそれ入ります。
出来ない理由を探せばたくさんあったはずなのに、それでも前向きに取り組む姿勢に感服しました。人間も欠点を探すのは容易いのに、長所を見つけ伸ばすのは難しいことにも似ています。まぁ自分と比べても仕方ないので前向きに・・。
内部の様子 天井は高くない印象でした。
どことなく和風を感じます。
渡って入ってきたアプローチ橋を振り返る。
鉄と塗装でさえもライトっぽい。
石とガラスが直に取り合っているところが多数ありました。
日本ではあまり見ません。
室内をみる。床の一部にガラスが埋め込んであります。
下の様子がうかがえるように工夫。
キャンティレバーから1枚。その後、鉄骨によって補強工事されたそうです。
併設してある建物をみる
一期一会とか名残惜しいというのはそうあることではありませんが、予定の時間になって帰る際は、何度も振り返り別れを惜しんで写真を撮ったのでした。相手が人間だったらそんなことできないのになぁ・・・。